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Staff 平成26(2014)年度
武田 恭典 Takeda Yasunori
堀口 智哉 Horiguchi Tomoya UH園の活動実態からみた低年齢児の保育空間のあり方 -異年齢保育と年齢別保育における使われ方の相違- *研究目的* 現代の保育所で行われている保育形態は従来の年齢別保育と近年増加している異年齢保育園がある。保育活動の効率を考え、園児の人数等で保育形態を変更することもある。しかし、年齢別保育と異年齢保育に求められる保育室の空間構成は異なるため、同じ空間で保育形態を変更すると活動に不具合が生じる場合もある。そこで本研究では異年齢保育から年齢別保育に移行した0~2歳児が過ごす保育園において行動を観察し、使われ方の相違点を明らかにすることで、空間のあり方を検討することを目的とする。 *研究方法* 本研究ではUH園のカンガルーのおうちにおいて行動断面調査を2回行った。 *まとめ* 本研究ではUH園0~2歳児における異年齢保育時と年齢別保育の活動変化について確認し、空間の使われ方の相違点を明らかにすることができた。総括として、現在の保育活動の流れに合わせて検討した保育活動の改善プランを作成した。0歳児と1・2歳児の活動場所を分離し、1・2歳児はコミュニティースパースを有効活用することで食事前の遊びスペース確保を重視した。 (文責;春日井佐彩) 後藤 洋平 Goto Youhei UH園の活動実態からみた0,1,2歳児の遊びスペースのあり方 *研究目的* 保育園や幼稚園などの保育施設は最低基準面積で建てられていることが多く、有意義に遊ぶための広さの確保、遊ぶための広さの確保、遊びコーナーの効率化が求められている。遊びコーナーの既往研究では3,4,5歳児を対象とした研究があるが、0,1,2歳時の遊びについては研究されていない。そのため本研究では0,1,2歳児の遊びにとって、効率的かつ快適な遊びスペースを構成していく手がかりを得ることを目的とする。 *研究方法* 遊び領域に着目した行動観察調査を2回行い、調査時は場所の占有状況を把握できるように複数の角度から写真撮影した。得られたデータから遊びスペースの在り方について分析・考察を行った。 *まとめ* 遊びは共有スペースを介して組み合わせることで、見立て遊びが可能になり単体での遊びよりも展開しやすいと思われる。遊び内容に適した共有スペースを複数配置することが保育室空間の効率化につながると思われる。 (文責:武田恭典) 岩佐 健司 Iwasa Kenji 保育園に求められる収納スペースとその特性 *研究目的* 保育園では特に収納スペースが足りないといった意見があるが具体的な収納の内容、備えるべき物品について扱った既往研究はみられない。本研究では、保育室における収納物の配置と量を把握し、保育園に求められる収納スペースとその特性について考察したい。 *研究方法* 特徴的な平面を有し、異年齢保育を行っているUH園とSW園を調査対象とした。収納スペースの寸法、収納物の状況について記録し、写真撮影、ヒアリング調査を行った。 *まとめ* 寝スペースには、布団の収入が十分に必要であるため、予備収入も設置する必要がある。遊スペースは遊び遊具を園児が扱いやすいように配置する必要がある。食スペースは食事の前後で活動を移行しやすくするために、玩具を園児が取りやすい位置に配置する必要がある。また、水廻りスペースは、園児の排泄時に職員が即座に道具を取り出せる位置に配置する必要がある。 (文責:平塚優里香) 福田 貴之 Fukuta Takano 分棟型異年齢保育実施園における保育室の使われ方とその特性 *研究目的* 近年、女性の社会進出と核家族の増加に伴い、保育所の需要が増加し、保育時間もも長時間化する傾向にある。保育所で過ごす時間が生活の大部分を占める園児もおり、保育所は家庭的な空間・設えが特に求められる。この研究は0.1歳児、2~5歳児で構成された分棟型異年齢保育の活動実態を把握し、空間に適した活動のありかたいついて考察することを目的とする。 *研究方法* 異年齢保育園は一般に3~5歳児で構成されるが、調査対象園は2~5歳児で構成されており、2歳児の動きにも着目した。10分毎に記録する行動断面調査を2回行った。 *まとめ* 調査対象園では分棟配置により一つの棟で遊びが完結しがちで、かつ室内に高低差があるため活動場所が広がりにくいと思われた。本研究では活動実態をふまえ、活動が円滑に行われるよう改善案を提示した。 (文責:浅野遥香) 川口 華澄 Kawaguchi Kasumi Toward natural -繋がりが薄れゆく未来のために- *設計目的* 近年では威圧的で冷たい印象を与える人工物が建築に広く用いられ、建物に抵抗を抱くことがある。人は自然を奪うことで生活するが、自然が失われると生きてはいけない。人が自然に一歩譲る考え方を忘れ、自己中心的な主張をすると、それは威圧感といった形で建築にも表れるのではないか。 *研究概要* 「人工物特有の威圧感」をなくすことを設計のコンセプトとする。計画対象地には岐阜県岐阜市の問屋町商店街を選定し、人工的な建物への威圧感を減らし、問屋町が抱える空き店舗の増加や、後継者不足といった現状問題を合わせて解決する。敷地北側の建物は外壁や構造体に手を加えず使用し、アクリル板で囲い水で満たされている、歴史を感じる外壁からは懐かしさ、内部に満たされた水からは親しみを感じることで建築物の威圧感を減少させる。敷地南側は本の道、カフェ、読書空間などの新しい用途を従来の機能に加えて老若男女問わずに利用できる空間を提案する。 *まとめ* 人々が行きかう空間を設計することにより、商店街を活性化させたいという思いが問屋町商店街で以前から働く地域住民に芽生えることを期待する。 (文責:武田恭典)
by fujitalab
| 2005-01-18 20:41
| スタッフと卒論内容の紹介
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